前回のあらすじ
取引先の変わった部長(通称コアラ部長)、商談中に「チ○ポ」と叫んだり商談中に住宅展示場に連れていかれたりとモ~~~大変!
そんなコアラ部長を接待にお誘い(接待を強要された)したらなんと嫁がついてきました!
さてさてどうなるのでしょうか?
こちらを先にお読みいただくと今回の記事がより楽しめます! 当ブログをご覧の方で、接待をしたり逆に接待を受けられた方はいらっしゃいますか? 業務遂行のために取引先の方と食事をしたり、お酒を酌み交わしたりゴルフをプレイしたり等、様々な接待があります ...
接待の席に嫁を連れてくるなんてアリ?ちょっと変わった取引先部長の話(前編)
今回の登場人物
登場人物その1
・地元を代表する大企業の部長
・年齢は40代後半
・難関国立大学卒業で頭もよく、社内では神レベルの扱い
・顔と髪型がコアラにそっくり、通称コアラ部長
登場人物その2
・上品でおしとやか
・年齢は40代後半
・銀座の飲み屋でママ経験あり
・コアラ部長の嫁、通称コアラ嫁
コアラ部長への接待についてくる嫁
接待する場所まで車で送るために、コアラ部長の家の前を通ると、タイミングよく部長が家から出てきました。(なぜタイミングよく家から出てきたかは前編をお読みくださいw)
僕と所長とコアラ部長の3人で会食するはずが、何とコアラ部長は勝手に嫁を連れてきました。
以下は心の声です。
引きつりそうになる顔面を0.1秒で笑顔に変え、コアラ部長とコアラ嫁を車に乗せて出発しました。
商談中「チ○ポ!」と叫ぶコアラ部長とは対照的に上品なコアラ嫁、絶妙なバランスの夫婦だなと思いました。
いよいよ接待スタート
所長、僕、コアラ夫婦の4人で会食が始まりました。
瓶ビールにこだわりのあるコアラ部長、生中を頼もうとする所長と僕を制止して
ここでも変わった行動をするコアラ部長を、ニコニコしながら見ているコアラ嫁…何か不気味だ。
気を取り直してカンパ〜イ!!
瓶ビールについてきた小さなコップでビールを飲み干すと
グラスに注がれるビール・・・
部長と僕のやりとりを観察しているコアラ嫁、すごく気になったのですが、それには訳がありました。
…内緒にして欲しくない顔をしながらコアラ嫁は照れていました。
上品な雰囲気を漂わすコアラ嫁、実は銀座でホステスさんをやっていました。
コアラ部長や僕の所作を観察していたのは銀座の血が騒いだからなのでしょうか?
コアラ嫁が銀座勤務だった事を知り、謎の緊張感につつまれました。
…しかし僕、ポコ太郎は学生時代、部活動で徹底的に礼儀をしこまれていました。
上座下座の知識からドアマン、荷物持ち、お見送りからビール注ぎまでなんでもへっちゃらでした。
じ~~~っと観察していたコアラ嫁に、僕の礼儀正しさを認めていただき、観察行為は無くなりましたw
酒が入るとすぐに全員打ち解け、幅広い話で盛り上がりました。
さすがに部長は「チ○ポ」と言わなかったですが、嫁が横にいるのに夜の営みの話をしようとして制止されていたのが可愛かったです。
全員酔いが回ってきたころ、所長が少し商談をして、販売中の設備機器の導入が決まりました。
接待の甲斐がありましたが、自腹接待なので財布は風通しが良くなりました。
コアラ夫婦と仲良くなった
この飲み会をきっかけに、4人は仲良くなり、一緒にゴルフに行ったり、カラオケに行ったり、自宅に招待されたりとプライベートな付き合いに発展しました。
コアラ嫁が遠方へ移動の際、僕が運転手をしたこともあり、プライベートな悩み相談を受けたこともあります。
自腹接待は相変わらずきつかったですが、コアラ部長に気に入られたおかげで良い取引をさせてもらう事ができました。
初めてコアラ部長が嫁を接待に連れてきたとき、所長が僕を連れ出しボソッと耳打ちした事を思い出しました。
所長の言ったとおりになり、少し驚きました。
コアラ部長とのお付き合いは2年ほど続きましたが、僕が担当を離れる事になり、プライベートを共に過ごす事は出来なくなりました。
とても変わった方でしたが、困った時には何度も助けていただきました。
コアラ部長からいただいた最後の言葉
担当変更の挨拶にて
担当変更の挨拶でうかがった時のやりとりですが、至らない自分を営業マンとして認めてくれた事が嬉しかったです。
担当を離れて何年も経ちますが、今でも元気に活躍されているそうです。
いまだに下ネタを大声で言っているかどうかは分かりませんがね(笑)
以上「接待の席に嫁を連れてくるなんてアリ?ちょっと変わった取引先部長の話(後編)」でした!